※2026年8月10日更新
※第13話(第2シーズン第3話)まで反映
※第1シーズンから第13話までのネタバレを含みます
『VIVANT』第2シーズンは、第1シーズン最終話の直後から始まります。話数もリセットされず、第2シーズンの初回が「第11話」です。
人物関係は、乃木憂助を中心に「別班」「公安」「解体されたテントの関係者」「乃木の家族と協力者」の4つを押さえると見通しがよくなります。
ただし、同じ目的で動く人物が必ずしも味方とは限りません。別班と公安は日本を守る点では重なっても別組織。乃木とノコルも兄弟として結びつきながら、それぞれ日本とバルカに守るものを持っています。
第13話「裏切り」では、第12話まで積み上げられた疑惑が三段階で反転しました。
正体不明だった長野利彦は、別班の東南アジア方面責任者。拉致事件の最重要容疑者だった新庄浩太郎と、彼を匿ったチョッキーは、別班員5人の拉致に直接関与していませんでした。
一方、別班5人の情報を流し、拉致に関与していた人物として浮かび上がったのは、乃木が深く信頼してきた公安の野崎守です。
ただし、野崎が何のために動いたのか、誰の指示を受けているのか、本当に日本を裏切ったのかまでは明かされていません。確定しているのは野崎の行動であり、その目的と最終的な忠誠先は未判明です。
『VIVANT』第2シーズンの基本相関図【序盤のネタバレなし】
乃木憂助を中心に、別班・公安・テント関係者・家族と協力者の4ブロックで見ると、複雑な人物関係を最短で把握できます。

最初に押さえておきたいのは、乃木、野崎、黒須、ノコル、薫の5人です。
| 登場人物 | キャスト | 立場 | 乃木との関係 |
|---|---|---|---|
| 乃木憂助 | 堺雅人 | 丸菱商事社員/別班員 | 物語の中心人物 |
| 野崎守 | 阿部寛 | 警視庁公安部 | 乃木を警戒しながら協力する |
| 黒須駿 | 松坂桃李 | 別班員 | 乃木の相棒 |
| ノコル | 二宮和也 | 元テントのナンバー2 | ベキに育てられた乃木の弟 |
| 柚木薫 | 二階堂ふみ | WHIの医師 | 乃木と惹かれ合う存在 |
乃木は、表向きは丸菱商事に勤める会社員です。その裏では、自衛隊直轄の非公認組織「別班」の諜報員として動いています。
野崎は公安、黒須は別班です。2人とも乃木と協力しますが、野崎は乃木の指揮下にいるわけではありません。黒須は同じ別班に所属し、危険な任務を共にしてきた相棒です。
ノコルは、乃木の実父ノゴーン・ベキに息子として育てられました。乃木との血縁はありませんが、第1シーズン終盤から兄弟として互いを認め始めています。
薫は組織に属する工作員ではなく医師です。任務の外にある穏やかな生活を象徴する一方、乃木は別班の秘密を明かせません。この「大切だからこそ話せない」距離が、2人の関係を不安定にしています。
第13話までの最新相関図と変わった人物関係【ネタバレあり】
第13話で最も大きく変わったのは、長野、新庄、野崎の立場です。
長野利彦は、丸菱商事専務であると同時に、別班の東南アジア方面責任者でした。乃木、長野、ドラムはタイで新庄とチョッキーを確保しますが、2人を調べても別班員5人の拉致への直接関与は確認されません。
太田梨歩とAIハヤトが情報流出の経路を国内へたどった結果、拉致に関与した真犯人として判明したのは野崎守でした。野崎はすでにエルサレムへ渡り、正体不明の人物と接触しています。

第13話で確定した人物関係
| 人物・組織 | 第13話で判明した関係 | 現在の状態 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 乃木と長野 | 長野が別班の東南アジア方面責任者だと判明 | 同じ別班員として新庄確保作戦を実行 | 確定 |
| 乃木と新庄 | 乃木、長野、ドラムがタイで新庄を確保 | 別班員5人の拉致への直接関与はなし | 確定 |
| 新庄とチョッキー | チョッキーが愛情から新庄を匿っていた | 2人とも別班側に確保された | 確定 |
| 太田・AIハヤトと野崎 | 国内の通信経路と公安内部の映像から野崎の関与を特定 | 野崎はエルサレムで謎の人物と接触 | 行動は確定/目的は未判明 |
| 野崎と別班員5人 | 野崎が5人の情報を流し、拉致に関与 | 5人は依然として監禁中で所在不明 | 確定 |
| 東条と和久井 | 東条は茨城空港のノイズに関与し、野崎は和久井の携帯を借用 | 2人が事情を知っていたかは不明 | 行動は確定/共謀は未判明 |
| 乃木と太田 | 防衛省の非公式な技術業務委託と秘密保全契約を締結 | 太田は別班の監視下で解析を担当 | 確定 |
| ノコルとアリ | アリがバルカへ帰還 | ノコルと再会し、再び支える側へ | 確定 |
アリが別班とテントを近づけた理由
アリは第1シーズンで、テントの暗号表を乃木へ渡していました。
第12話で明かされたのは、この行動が単なる恩返しではなかったことです。
アリはフローライト事業の情報を知り、ゴビの動きを早い段階から疑っていました。しかし、ノコルはアリの進言を受け入れません。そこでアリは、テントの暗号を解いた別班なら、組織へ入り込んでゴビの裏切りを暴けると考え、乃木へ手掛かりを渡しました。
乃木はアリに利用された形ですが、結果としてゴビとワニズの計画は阻止され、フローライト事業はノコルのもとに残りました。
第1シーズンでは家族を救われたアリが乃木へ暗号表を渡したように見えます。第12話を知ってから見返すと、怯えながら乃木を見送るアリの中では、恩義と計算が同時に動いていたことが分かります。
新庄は最上位モニターだったが、別班拉致には関与していなかった
テントのモニターには階層がありました。
山本巧のような下位モニターは、テントの本当の目的やベキの正体を知らされていません。中位になると、テントが孤児救済を目的としていることを理解します。ベキの存在まで知るのは、7人ほどしかいない最上位モニターです。
新庄と、第1話で自爆したザイールは、この最上位に属していました。
フローライトの存在まで把握していたのは、アリたち一握りの上級幹部です。アリは日本だけでなく、ロシアとアジア圏のモニターとの連絡を一手に担い、その報告をノコルとピヨへ上げる立場にいました。
新庄は公安の末端協力者ではありません。ベキの存在を知り、第1シーズンではベキ、バトラカ、ピヨの脱獄を手引きし、テント解体後も海外のモニターと接触できる位置にいました。
第13話で乃木たちに確保され、厳しい尋問を受けますが、別班員5人の情報流出や拉致への直接関与は確認されませんでした。これにより、新庄を「拉致事件の最重要容疑者」とする見方は外れます。
ただし、新庄が公安を裏切り、ベキたちの脱獄を助け、海外へ逃亡した事実まで消えたわけではありません。誰のために逃げ続けていたのか、今後どのように処理されるのかは未判明です。
アリと別班拉致事件の接点は確認されなかった
乃木はアリにポリグラフを装着し、新庄の逃走経路、潜伏先、キプロスへ運ばれた別班員との関係を尋ねました。
アリは、新庄をモニターに勧誘したことは認めています。その一方で、逃走先や拉致された別班員については知らないと否定しました。ポリグラフ上も、回答を虚偽と判断できる明確な反応は示されていません。
現時点で、アリが拉致事件に関与した事実は確認されていません。ただし、機械の反応だけで完全な潔白まで確定したわけではないため、「関与していない」と言い切る段階でもありません。
尋問後、乃木はアリの判断力を評価し、バルカへ戻ってノコルを支えてほしいと頼みます。ノコルもアリの帰還を望んでいると知り、アリは復帰を決意しました。
第13話では、アリがバルカへ帰還し、ノコルと再会します。第1シーズンでは互いの判断がすれ違った2人ですが、ベキ亡き後のバルカを支えるため、再び同じ場所に立ちました。
線状降水帯が空港映像の偽装を暴いた
新庄の逃走を示す空港映像には、プライベートジェットへ向かう新庄と、ウラジオストク行きの記録が残っていました。
映像自体には目立つ加工の痕跡がなく、太田梨歩でも元データへたどり着けません。ところが、キプロスに雷鳴が響き、アリが線状降水帯に触れた瞬間、乃木は静岡県東部のニュースを思い出します。
新庄が出国した日の新富士空港周辺は大雨だったはずなのに、映像の出発ゲートには雨の気配がありませんでした。
高度なハッキングでも、撮影された日の天候までは一致させられない。映像のノイズではなく、濡れていない路面と明るい空が偽装を崩します。
第11話では背景に見えたニュースが、第12話で逃走経路を反転させる手掛かりになりました。
乃木とドラムはカンボジア経由でタイへ潜入
ウラジオストク行きの映像がダミーだと見抜いた乃木は、新庄の逃亡先をタイに絞ります。
乃木とドラムは直接タイへ入らず、カンボジアを経由しました。漁師に変装してカンボジアの漁船へ乗り込み、海からタイへ入国します。
入国直後に警察の職務質問を受けますが、それも新庄側に偽造パスポートへアクセスさせるための仕掛けでした。太田は事前に旅券情報の写真を差し替え、データへ接触した人物を追跡します。
バンコクでは、ドラムが現地の協力者を動員。周辺の車と買い物を一軒ずつ追い、日本人が好む納豆と赤飯を購入している使用人から、新庄のいる別荘を絞り込みました。
AIやハッキングだけでなく、食卓に並ぶものから人間の居場所を読む。新庄の逃亡を破ったのは、日本人として染みついた生活習慣でした。
チョッキーは愛情から新庄を匿っていた
チョッキー・テーパーニットは、タナパック・ジョンジャイパーが演じるタイの有名実業家です。
表向きは大富豪ですが、その裏ではテントのモニターとして活動し、組織解体後は各国の機密情報を扱うブローカーと接触していました。
第12話では、新庄が別班情報を取引材料にチョッキーへ近づいたように見えました。しかし第13話で、チョッキーが新庄を匿った最大の理由は、新庄への愛情だったことが明かされます。
ブローカーへ送ったのも最初の接触メールまでで、別班員5人につながる具体的な情報を売った事実は確認されませんでした。チョッキーも拉致には直接関与しておらず、新庄とともに別班側へ確保されています。
情報ブローカーとして危険な世界に身を置いていた事実と、今回の拉致に関与していないことは別問題です。第13話は、組織や金ではなく、個人的な感情がチョッキーを動かしていたことを明確にしました。
長野専務の正体は別班の東南アジア方面責任者
長野利彦は、丸菱商事専務であると同時に、別班の東南アジア方面責任者です。
1985年に防衛大学校を卒業して陸上自衛隊へ入隊。1987年に心理戦防護課程へ合格後、陸上自衛隊を除隊し、同年に別班へ配置されました。別班の訓練を受けながら一橋大学大学院へ通い、1989年の修了後に丸菱商事へ入社しています。
第1シーズンで語られた薬物依存と更生施設への入所歴は、別班員であることを隠すための偽装でした。防衛大学校卒という経歴から疑いを向けられた場合に備え、更生施設へ入所記録を残していたのです。
太田梨歩との不倫関係も否定し、太田がブルーウォーカーだったこと自体を知らなかったと明かしました。
長野は出世に必要な世間体を整えるため、同じ立場の別班員と形式上の結婚をしています。ただし、妻の氏名は明かされておらず、櫻井里美だと確定する描写もありません。
長野と乃木は、丸菱商事では専務と部下、別班では同じ任務を担う工作員です。それでも互いの正体を知らなかったことから、別班では任務に必要な範囲を超えて所属を共有しない、徹底した情報分断が行われていると分かります。
長野が乃木へ伝えたのは、任務だけに人生を捧げた自身の後悔でした。愛する人がいるなら大切にすべきだという言葉は、薫とジャミーンを守りながら別班員として生きる乃木に、任務とは別の選択を突きつけています。
新庄とチョッキーを確保した二重の待ち伏せ
乃木、長野、ドラムは、正面からチョッキーの邸宅へ踏み込んでも新庄を確保できないと判断します。
そこで使用人に違法薬物を仕込んだ納豆を買わせ、タイ警察が邸宅を捜索できる状況を作りました。さらに、乃木とドラムは監視カメラへ姿を見せ、新庄たちを地下の脱出用トンネルへ誘導します。
しかし、新庄はトンネルの先に待ち伏せがあると察知。チョッキーは邸宅を爆破し、2人は救急車で逃げようとします。
乃木たちは、その判断まで読んでいました。救急車の運転手に扮していたタトゥーの男が車内へガスを流し、新庄とチョッキーを眠らせて確保します。
第12話で乃木を見つめていたタトゥーの男は、長野の現地エージェントでした。ただし、本人が別班員なのか、別班から現地任務を委託された協力者なのかは明かされていません。
別班5人を売った真犯人は野崎守
新庄とチョッキーが拉致に直接関与していないと分かり、太田梨歩は情報流出の経路を調べ直します。
追跡先は海外ではなく日本国内でした。別班員拉致を追う過程で見つかった茨城空港のノイズには東条翔太が関わり、ベキ脱獄時には公安部外事第4課の和久井俊作の携帯から連絡が発信されていました。
ただし、発信したのは和久井本人ではありません。公安内部の映像を照合すると、和久井から携帯を借りていた野崎守の姿が確認されます。
これにより、別班5人の情報を流し、拉致に関与した真犯人が野崎だったと判明しました。
乃木にとって野崎は、バルカで命を救われ、第1シーズンでは言葉にしなくても作戦の意図を理解してくれた相手です。乃木が涙を流し、ドラムが崩れ落ちたのは、容疑者が意外だったからだけではありません。最も信頼していた人物が、その信頼を利用できる位置にいたからです。
野崎はすでにエルサレムへ渡り、正体不明の人物と接触していました。ただし、野崎の目的、背後組織、拉致の実行部隊、別班員5人の所在は未判明です。
野崎が拉致に関与したことは確定していますが、日本を本当に裏切ったのか、別の組織へ潜入しているのかまでは確定していません。「拉致の真犯人」と「物語全体の黒幕」を同じ意味で扱わないことが重要です。
太田梨歩が別班へ協力する契約の内容
第13話では、太田梨歩が別班の解析を断れないほど追い込まれていた理由も明かされました。
太田が結んだのは、防衛省が非公式に行う技術業務委託と秘密保全の契約です。初年度の報酬は年間3,000万円。民事・刑事合わせて5件のハッキング事件では実刑を免れ、約1億円と見積もられた損害賠償も別班側が負担します。
その代わり、契約後の行動はすべて別班の監視下に置かれます。情報漏洩などの有事には、生存記録を抹消される可能性まで示されました。
太田は別班員になったわけではありません。立場は、防衛省と契約した技術協力者です。
高額な報酬と法的救済を与える一方、秘密を漏らせば社会的な存在そのものを消す。太田と別班の関係は対等な仲間ではなく、国家が卓越した技術を保護と脅威の両方で囲い込む構造になっています。
『VIVANT』登場人物・キャスト一覧を組織別に整理
登場人物の経歴より、「表の立場」「本当の所属」「乃木との関係」「第13話時点の現在地」を並べると、誰が何をしたのか判断しやすくなります。所属が判明しても、目的まで明らかになったとは限らない点に注意が必要です。
物語の中心となる人物
| 登場人物 | キャスト | 表向きの立場 | 本当の所属・正体 | 第13話時点の関係 |
|---|---|---|---|---|
| 乃木憂助 | 堺雅人 | 丸菱商事社員 | 別班員 | 長野・ドラムと新庄らを確保/野崎の関与を知る |
| F | 堺雅人 | 乃木にだけ見えるもう一人の自分 | 独立した組織には属さない | 新庄の尋問を主導/野崎の情報流出・拉致関与に直面 |
| 野崎守 | 阿部寛 | 警視庁公安部 | 公安 | 別班5人の情報流出・拉致に関与/エルサレムへ |
| 黒須駿 | 松坂桃李 | バルカでフローライト事業を支援 | 別班員 | 依然として監禁中/所在不明 |
| ノコル | 二宮和也 | バルカのフローライト事業に関わる | 元テントのナンバー2 | 帰還したアリとバルカで再会 |
| 柚木薫 | 二階堂ふみ | WHIの医師 | 民間人 | ジャミーンと日本で乃木の帰りを待つ |
別班の登場人物
| 登場人物 | キャスト | 役割 | 第13話時点 |
|---|---|---|---|
| 櫻井里美 | キムラ緑子 | 別班の司令官 | 長野を乃木のもとへ派遣/野崎の関与を把握 |
| 長野利彦 | 小日向文世 | 別班・東南アジア方面責任者 | 乃木、ドラムと新庄確保作戦を実行 |
| 高田明敏 | 市川笑三郎 | 別班員 | 拉致されたまま/所在不明 |
| 廣瀬瑞樹 | 珠城りょう | 別班員 | 拉致されたまま/所在不明 |
| 熊谷一輝 | 西山潤 | 別班員 | 拉致されたまま/所在不明 |
| 和田貢 | 平山祐介 | 別班員 | 拉致されたまま/所在不明 |
| AIハヤト | 声:高山みなみ | 別班のスーパーコンピューター | 国内通信と公安内部の映像から野崎の関与を特定 |
高田、廣瀬、熊谷、和田は、テントへの潜入作戦で乃木に撃たれた4人です。乃木の裏切りに見えた銃撃は偽装で、全員が生存していました。
第11話では、4人を別々の病院から同時に連れ去る作戦が実行されます。ここにバルカの黒須を加えた5人全員が、前作の潜入作戦に参加した別班員です。
第12話では新庄の関与可能性を示しましたが、第13話で分析をやり直し、国内の通信経路と公安内部の映像から野崎の関与を特定しました。AIの分析結果も、追加情報によって更新されることが分かります。
公安と捜査協力者
| 登場人物 | キャスト | 立場 | 第13話時点 |
|---|---|---|---|
| 野崎守 | 阿部寛 | 警視庁公安部 | 別班5人の情報流出・拉致に関与/エルサレムへ |
| 佐野雄太郎 | 坂東彌十郎 | 警視庁公安部部長 | 野崎の上司/事件への関与は未確認 |
| 鈴木祥 | 内野謙太 | 警視庁公安部 | 野崎の部下/事件への関与は未確認 |
| 新庄浩太郎 | 竜星涼 | 元公安/テント最上位モニター | 別班側に確保/拉致への直接関与なし |
| 東条翔太 | 濱田岳 | 警視庁サイバー犯罪対策課 | 茨城空港のノイズに関与/目的は未判明 |
| 和久井俊作 | 田中俊介 | 警視庁公安部外事第4課 | ベキ脱獄時に野崎へ携帯を貸していた/共謀は未確認 |
| 太田梨歩 | 花岡すみれ | ハッカー「ブルーウォーカー」 | 防衛省との契約に基づき情報解析を担当 |
| ドラム | 富栄ドラム/スマホ音声:林原めぐみ | エージェント | 新庄確保作戦に参加/野崎の関与に衝撃 |
太田梨歩は、防衛省の非公式な技術業務委託と秘密保全契約に基づいて別班へ協力しています。別班員ではなく技術協力者ですが、契約後の行動は別班の監視下にあります。
ドラムはタイで新庄の潜伏先を特定し、第13話では乃木、長野と確保作戦を実行しました。長くエージェントとして仕えてきた野崎の関与を知り、立っていられないほどの衝撃を受けます。
解体されたテントとバルカ関係者
| 登場人物 | キャスト | 第1シーズンでの立場 | 第13話時点 |
|---|---|---|---|
| ノゴーン・ベキ/乃木卓 | 役所広司/若き日:林遣都 | テントの指導者/乃木の実父 | 本編上は死亡扱い |
| ノコル | 二宮和也 | テントのナンバー2 | バルカで事業を継続/帰還したアリと再会 |
| アリ | 山中崇 | テント上級幹部/モニター管理者 | バルカへ帰還し、再びノコルを支える |
| チョッキー・テーパーニット | タナパック・ジョンジャイパー | テントのモニター | 新庄を愛情から匿う/別班側に確保/拉致への直接関与なし |
| バトラカ | 林泰文 | ベキの側近 | 本編上は死亡扱い |
| ピヨ | 吉原光夫 | ベキの側近 | 本編上は死亡扱い |
| チンギス | Barslkhagva Batbold | バルカ警察 | テント運営の孤児院出身 |
| マタ | 内村遥 | テントのメンバー | 現在の役割は未判明 |
| シチ | 井上肇 | テントのメンバー | 現在の役割は未判明 |
| アディエル | Tsaschikher Khatanzorig | ジャミーンの父 | すでに死亡 |
テントは第1シーズンで解体されています。ノコルやアリが再登場しても、以前と同じテロ組織がそのまま活動しているわけではありません。
ベキは乃木の実父で、本名は乃木卓です。バルカの内乱で家族と引き離された後、ノゴーン・ベキとしてテントを率いました。乃木の銃撃後、第11話では遺骨がノコルへ渡されています。
ノコルはベキに育てられ、テントの汚れ仕事から遠ざけられていました。現在は、バルカの孤児院と将来を支えるフローライト事業に関わっています。
チンギスはテントの構成員ではなく、バルカの警察官です。一方で、テントが運営していた孤児院で育った過去があり、ベキやノコルの行動を単純な善悪では判断できない位置にいます。
乃木の家族・民間の協力者・丸菱商事
乃木を任務の外から支える人物に加え、第11話ではフローライト事業をめぐる丸菱商事の新たな人物関係も描かれました。
| 登場人物 | キャスト | 立場 | 乃木との関係 |
|---|---|---|---|
| ジャミーン | 本間さえ | バルカ出身の少女 | 薫とともに家族に近い存在 |
| 乃木寛道 | 井上順 | 乃木卓の兄 | 乃木の伯父 |
| 乃木明美 | 高梨臨 | 乃木卓の妻 | 乃木の母/故人 |
| 太田梨歩 | 花岡すみれ | 防衛省と契約した技術協力者/ブルーウォーカー | 別班の監視下で情報解析を支援 |
| 長野利彦 | 小日向文世 | 丸菱商事専務/別班・東南アジア方面責任者 | 会社では上司、別班では同じ任務を担う仲間 |
| 宇佐美哲也 | 市川猿弥 | 丸菱商事エネルギー事業部部長 | 乃木の直属の上司 |
| 坂本誠司 | 森田順平 | 丸菱商事社長 | 乃木に本部長就任を打診 |
| 富樫 | 池田成志 | 丸菱商事金属資源部長 | 宇佐美と並ぶ次期役員候補 |
ジャミーンは善悪を判断できる不思議な少女で、乃木、薫とともに日本で暮らしています。
ジャミーン役は、第1シーズンのNandin-Erdene Khongorzulから、第2シーズンでは本間さえへ変更されました。登場人物としては同じジャミーンです。
太田梨歩は、世界でもトップ3に入るハッカー「ブルーウォーカー」。第1シーズンでは、別班によるテントの通信解析に協力しました。
太田梨歩という人物も変わっていませんが、演じる俳優は飯沼愛から花岡すみれへ変更されています。ジャミーン役、太田梨歩役ともに、変更理由は公表されていません。
坂本誠司とは?森田順平が演じる丸菱商事社長
坂本誠司(さかもと・せいじ)は、森田順平が演じる丸菱商事の社長です。第11話から登場し、フローライト事業をめぐる人事と、乃木のホテルで起きた産業スパイ事件の両方に名前が登場しました。
坂本は、専務の長野からフローライト事業における乃木の功績を聞き、新設する事業部の本部長に乃木を抜擢しようとします。ムルーデル側から厚い信頼を得ていることも、乃木が選ばれた理由でした。
しかし、本部長になれば社内での責任が重くなり、別班員として自由に海外へ動くことが難しくなります。そこで乃木は、直属の上司である宇佐美が「会社と国のために」と背中を押してくれたから成功できたと説明。自分は現地責任者として事業に関わりたいと申し出ます。
坂本は乃木の申し出を受け入れ、宇佐美を本部長に決定しました。乃木は課長のまま現場に残り、丸菱商事の仕事を理由にバルカへ渡れる立場を確保しています。
一方、面談後に乃木が宿泊したホテルには、坂本からの差し入れとしてシャンパンとオードブルが置かれていました。シャンパンには坂本の名刺が添えられており、乃木が倒れた直後、フローライトの資料を狙う男が室内へ侵入します。
男はドラムに制圧され、フローライトの資料を盗もうとした産業スパイだと判明しました。ただし、第11話終了時点では、坂本が侵入を指示した事実は示されていません。坂本本人が差し入れを手配したのか、産業スパイが坂本の名前を利用したのかも不明です。
したがって、現時点で確定しているのは「乃木の功績を評価し、本部長へ抜擢しようとした丸菱商事社長」という立場です。坂本が黒幕、テントのモニター、別班員拉致事件の関係者だと断定できる描写はありません。
坂本が敵でなくても、社長として乃木の表向きの立場を変えられる人物であることは重要です。善意による昇進であっても、乃木の別班活動を制限する可能性があり、丸菱商事の仕事と裏の任務をつなぐキーパーソンになっています。
第2シーズンの追加キャスト【第13話時点】
第13話では、田中俊介が演じる和久井俊作の役名と所属、Pattarapol Kantapojが演じるタトゥーの男の立場が判明しました。
| 登場人物・役割 | キャスト | 第13話時点で判明している立場 |
|---|---|---|
| 坂本誠司 | 森田順平 | 丸菱商事社長 |
| 富樫 | 池田成志 | 丸菱商事金属資源部長 |
| ニュースキャスター | 花江夏樹 | 作中のニュース番組に登場 |
| ニュースキャスター | 鬼頭明里 | 花江夏樹とともにニュースを伝える |
| チョッキー・テーパーニット | タナパック・ジョンジャイパー | タイの実業家/テントのモニター |
| 和久井俊作 | 田中俊介 | 警視庁公安部外事第4課 |
| 長野の現地エージェント | Pattarapol Kantapoj | 救急車の運転手に扮し、新庄とチョッキーを確保 |
| 森田喜一 | 谷口翔太 | 役名のみ判明/所属は未判明 |
花江夏樹は、第1シーズン第6話でもニュースキャスターとして登場しています。第11話では鬼頭明里と並び、静岡県東部で発生した線状降水帯のニュースを伝えました。
次のキャストは出演が発表されていますが、第13話時点で役名や所属は明かされていません。
| キャスト | 第13話時点の役名・所属 |
|---|---|
| 宮下今日子 | 未発表 |
| 伊勢佳世 | 未発表 |
| 今井朋彦 | 未発表 |
| 金田明夫 | 未発表 |
| 小久保寿人 | 未発表 |
| 木幡竜 | 未発表 |
| 髙﨑俊吾 | 未発表 |
| 藤本ルナ | 未発表 |
| リンリン | 未発表 |
出演が決まっているだけでは、別班、公安、敵組織のどこに属する人物なのか判断できません。相関図には、本編で所属や関係が判明した段階で追加します。
別班・公安・テント・モニターの違い
別班と公安は日本を守る目的が重なりますが別組織です。テントはすでに解体され、モニターは組織名ではなくテントへ情報を渡す協力者を指します。
| 名称 | 立場 | 主な目的 | 主な人物 | 第13話時点 |
|---|---|---|---|---|
| 別班 | 自衛隊直轄の非公認組織 | 国外からの脅威を秘密裏に排除 | 乃木、黒須、櫻井、長野 | 5人が監禁中/野崎の関与を特定 |
| 公安 | 警察組織 | テロや外国勢力に関わる事件の捜査 | 野崎、佐野、鈴木 | 野崎個人の拉致関与が判明/組織的関与は未確認 |
| テント | バルカを拠点にした組織 | 孤児救済の資金を得るため請負テロにも関与 | ベキ、ノコル、アリ | 第1シーズンで解体 |
| モニター | テントへ情報を渡す協力者 | 組織内外からの情報提供 | 新庄、チョッキー、山本など | 新庄とチョッキーは確保/今回の拉致への直接関与なし |
別班と公安は味方同士なのか
別班と公安は、テロを防ぎ日本を守る場面では協力できます。ただし、常に情報を共有する味方同士ではありません。
別班は存在そのものが公にされていない非公認組織です。公安は警察として捜査し、証拠や法的手続きを重ねます。乃木と野崎は同じ事件を追っても、命令を受ける相手も使える手段も異なります。
第1シーズンでは、野崎が乃木の意図を読み、銃撃された別班員の死亡偽装に協力しました。組織間の正式な連携ではなく、互いの判断力を認めた2人の個人的な信頼が橋になっていました。
第13話で、その信頼は最も危険な形で裏返ります。別班5人の情報を流し、拉致に関与した人物として判明したのが野崎だったからです。
ただし、野崎の行動だけで公安全体が拉致を指示したとは断定できません。東条が茨城空港のノイズに関わったこと、和久井が野崎へ携帯を貸したことは確定していますが、2人が野崎の目的を知っていたかは未判明です。
第13話で崩れたのは、別班と公安という組織同士の協力関係よりも、乃木と野崎の間に築かれていた個人的な信頼です。
テントは第2シーズンでも存在するのか
第1シーズンのテントは解体されています。第13話時点で、同じ名称と体制の組織が活動を再開した事実はありません。
テントは金銭目的でテロを請け負っていましたが、得た資金はバルカの孤児院運営や土地取得に使われていました。
思想のために無差別テロを行う組織とは目的が異なりますが、暴力的な依頼を引き受けていた事実は消えません。
ベキ亡き後、ノコルはフローライト事業を通じてバルカを支えようとしています。元メンバーが再登場しただけでは、テントが復活したことにはなりません。
モニターは組織名ではない
モニターとは、企業や警察など別の組織に身を置きながら、テントへ情報や便宜を提供する協力者です。
第1シーズンでは、丸菱商事の山本巧と公安の新庄浩太郎がモニターだと判明しました。2人はテント本体の幹部ではなく、それぞれの立場を利用して外部からテントを支えていました。
第12話では、モニターにも階層があったことが判明しました。山本は下位に属し、テントの真の目的やベキの存在を知りません。中位は孤児救済という目的を理解し、ベキの存在まで知らされた最上位モニターは7人ほどでした。
新庄とザイールは、ベキの存在まで知らされた最上位モニターです。第13話で新庄はタイのモニターであるチョッキーとともに確保されましたが、2人が別班員5人の拉致へ直接関与した事実は確認されませんでした。
モニターだった過去は、今回の事件の犯人であることを意味しません。所属、過去の行動、現在の事件への関与を分けて見る必要があります。
第1シーズンから第2シーズンで変わった人物関係
第2シーズンを理解する近道は全10話の出来事を追い直すことではなく、乃木と主要人物の関係がどこまで変わったかを押さえることです。
| 人物関係 | 第1シーズン序盤 | 第1シーズン終了時 | 第13話 |
|---|---|---|---|
| 乃木と野崎 | バルカから共に逃げる | 互いの正体と意図を理解して協力 | 野崎の情報流出・拉致関与が判明 |
| 乃木と黒須 | 別班の相棒 | 偽装作戦による不信を越える | 乃木は拉致の真犯人へ到達/黒須の所在は不明 |
| 乃木とノコル | 敵対組織の人物 | 兄弟として協力 | 帰還したアリを介してバルカ再建へつながる |
| 乃木とアリ | 家族を使って尋問 | 暗号表を渡される | 乃木の依頼を受けてバルカへ帰還 |
| 乃木と薫・ジャミーン | バルカで出会う | 家族に近い関係になる | 離れた場所から生活の続きを考える |
| 乃木とベキ | 生き別れた父を捜す | 父の真意を知ったうえで銃撃 | ベキの遺志と人脈が事件に残る |
| 野崎と新庄 | 上司と部下 | 新庄がモニターと判明 | 新庄の拉致関与は否定され、野崎の関与が判明 |
| 乃木と長野 | 丸菱商事の部下と専務 | 別班説は決着せず | 同じ別班員としてタイで共闘 |
乃木と野崎|監視から信頼へ、そして拉致関与の判明へ
野崎はバルカで乃木を救った一方、帰国後は山本の死に疑問を抱き、乃木を追う側に回りました。乃木が別班員だと気づいてからも、無条件には信用していません。
転機は、乃木が仲間を撃ったテント潜入作戦です。野崎は乃木が残した合図を読み、負傷した別班員を救って死亡を偽装しました。説明を受ける前に相手の意図を理解できたことが、2人の信頼を決定的にします。
第11話で乃木が拉致事件を野崎へ伝え、第12話で新庄の身柄引き渡しについて合意したのも、その信頼が続いていたからです。
ところが第13話で、別班5人の情報を流し、拉致に関与した人物として野崎が浮かび上がります。
乃木が流した涙と、ドラムが崩れ落ちた姿は、野崎が単なる捜査協力者ではなかったことを示します。2人にとって野崎は、組織が違っても最後には信じられる相手でした。
だからこそ今回の反転は、敵が一人増えたというだけでは終わりません。乃木がこれまで頼りにしてきた「言葉にしなくても意図を読んでくれる相手」が、同じ理解力を使って別班の内側へ近づいていたことになります。
ただし、野崎が本当に日本を裏切ったのか、別の目的で敵組織へ接近しているのかは未判明です。確定しているのは情報流出と拉致への関与であり、最終的な忠誠先ではありません。
乃木と黒須|秘密を抱える相棒
黒須は乃木と同じ別班員であり、戦闘や潜入を共にした相棒です。しかし第1シーズンの乃木は、テントを欺くため黒須にも作戦の全貌を明かしませんでした。
仲間への銃撃を目の前で見た黒須は、乃木が本当に別班を裏切ったと思い込みます。任務が偽装だと判明しても、命を預ける相棒に何も知らされなかった傷は簡単には消えません。
第11話では立場が反転します。秘密を持って消える側だった乃木が、何者かに連れ去られた黒須の痕跡を拾います。
絨毯の欠落や隠しカメラを手掛かりにする姿からは、任務だけでなく相棒を取り戻そうとする切迫感が伝わります。
乃木とノコル|兄弟としてアリをバルカへ戻す
初対面の2人は、別班とテントという敵対する側にいました。さらにノコルには、ベキの実子である乃木への嫉妬がありました。
それでも乃木は、テントの本当の目的とノコルが背負うバルカの未来を知ります。ノコルも、乃木が父を奪いに来たのではなく、日本を守りながらベキを理解しようとしていることを受け入れました。
第11話の「兄さん」という呼び方は、単なる共同作業者から家族へ変わったことを短い一語で示します。
ただし、乃木は日本、ノコルはバルカを優先します。兄弟になったことは、今後の対立を消すのではなく、対立したときの痛みを大きくします。
乃木はアリへ復帰を頼む前に、ノコルの意思を確認していました。ノコルもアリの能力を認め、戻ってきてほしいと考えていました。
第13話ではアリがバルカへ帰還し、ノコルと再会します。乃木とノコルは直接行動を共にしていなくても、アリを介してバルカの立て直しへ同じ方向を向いています。
乃木とアリ|尋問者と情報源から、バルカを託す関係へ
第1シーズンの乃木は、アリの家族を殺害したように見せ、恐怖によってテントの情報を引き出しました。
第12話でもFが表に出ると、アリの顔から余裕が消えます。アリにとって乃木は、家族を救った恩人であると同時に、二度と向き合いたくない尋問者です。
それでも尋問後の乃木は、アリを排除せず、ノコルとバルカの未来を支える役目を頼みました。恐怖で情報を奪う関係から、能力を認めて国の未来を託す関係へ。第13話でアリがバルカへ帰還したことで、乃木の依頼は実際の行動へ変わりました。
乃木と長野|会社の上司と部下から、同じ別班員へ
丸菱商事での長野は、乃木の功績を坂本社長へ報告し、フローライト事業を会社側から支える専務でした。
第13話で、長野が別班の東南アジア方面責任者だと判明します。乃木と長野は同じ会社と同じ別班に所属しながら、互いの裏の顔を知りませんでした。
これは2人の警戒心が足りなかったからではなく、別班が情報を細かく分断しているからです。同じ組織の工作員でも、任務で接点が生まれるまで正体を知らされません。
タイでは、長野の現地警察とのつながりとエージェント網が新庄確保の決め手になりました。丸菱商事で築いた地位も、別班員として長年活動するための表の顔だったことになります。
長野が乃木へ「愛する人を大切にしなさい」と伝えた場面には、任務だけに人生を捧げた先輩からの警告が含まれています。2人の関係は、会社の上司と部下から、異なる生き方を選んだ別班員同士へ変わりました。
乃木と薫・ジャミーン|任務の外にある家族
薫とジャミーンは、乃木が任務を終えた先にある日常を象徴する存在です。
第11話は、神田明神で3人が抱き合う第1シーズン最後の場面から始まります。長い任務を終えて戻ってきた乃木の表情は穏やかで、薫とジャミーンも乃木との再会を喜んでいました。
しかし、その時間は長く続きません。
Fの呼びかけによって、乃木は祠に置かれた赤い饅頭に気づきます。それは別班の緊急招集を告げる合図でした。家族に近い2人と再会した直後、乃木は再び別班員としての顔へ切り替わります。
乃木が別班の任務を薫に明かせないことは確かですが、薫を守るために連絡を控えていると明言されたわけではありません。
それでも、平穏な再会に赤い饅頭が割り込む構図は、乃木が日常と任務を同時には選べないことを鮮明にしています。薫とジャミーンへ近づくほど、打ち明けられない秘密も増えていく。3人の距離を隔てているのは気持ちの薄れではなく、乃木が背負う任務そのものです。
第12話では、海外にいる乃木が薫へ電話をかけ、ジャミーンの進学先について話します。離れていても3人は同じ生活の続きを考えていますが、その通話は陸上自衛隊の特殊作戦群によって監視されていました。
別班員の家族を守る警護の一環なのか、薫とジャミーン自身も調査対象になっているのかは不明です。
穏やかな学校の相談と、無言で音声を聞く監視員。その切り替えによって、乃木が任務を離れて家族へ戻ろうとしても、別班の視線からは逃れられないことが示されています。
乃木とベキ|父子の関係は死後も終わっていない
ベキは乃木の実父であると同時に、別班が追っていたテントの指導者でした。
第1シーズン最終話でベキが向かったのは、内乱時に乃木一家の救出を中止させた上原史郎のもとです。復讐の標的は日本全体ではなく、自分たちを見捨てた上原でした。
乃木は父の過去と怒りを理解しながらも、上原への復讐を止めるために銃を向けます。父を選ぶか、国を守る別班員としての任務を選ぶか。その二択のなかで、乃木は後者を選びました。
第11話では、ベキ、バトラカ、ピヨの遺骨が乃木からノコルへ渡されます。乃木は父の死を任務の結果として処理するのではなく、遺骨を家族のもとへ返す役目まで引き受けました。
ベキが残したものは、遺骨だけではありません。
解体されたテント、孤児院、フローライト事業、息子として育てられたノコル、脱獄を手引きした新庄。ベキ本人がいなくなった後も、その意志と人脈が第2シーズンの人物を動かしています。
敵か味方か分かりにくい人物の正体と現在地
所属、正体、目的を分けて見ると、「味方に見えるが守るものは違う」「同じ組織にいても情報を渡している」という『VIVANT』特有の曖昧さを整理できます。
| 人物 | 確定している正体 | 乃木との現在の関係 | 未確定の点 |
|---|---|---|---|
| F | 乃木に現れるもう一人の自分 | 乃木の判断と尋問を補助 | 第2シーズンで担う役割 |
| 野崎守 | 公安/別班情報を流し拉致に関与 | 最も信頼した相手から追うべき人物へ | 目的、背後組織、本当の忠誠先 |
| 新庄浩太郎 | 元公安/テント最上位モニター | 別班側が確保 | 逃亡の最終目的と今後の処遇 |
| アリ | 元テント上級幹部/モニター管理者 | 乃木の依頼でバルカへ帰還 | 帰還後に担う具体的な役割 |
| チョッキー | タイの実業家/テントのモニター | 新庄とともに別班側が確保 | 情報ブローカーとしての取引先と今後の処遇 |
| ノコル | ベキに育てられた元テントNo.2 | 弟として協力 | 新事件との利害 |
| 柚木薫 | WHIの医師 | 乃木と惹かれ合う | 通話が監視されている理由 |
| 長野利彦 | 丸菱商事専務/別班の東南アジア方面責任者 | 同じ別班員として共闘 | 形式上結婚した妻の正体 |
| 東条翔太 | 警視庁サイバー犯罪対策課/茨城空港のノイズに関与 | 直接の接点は限定的 | 野崎の目的を知っていたか |
| 和久井俊作 | 公安部外事第4課/野崎へ携帯を貸した | 直接の接点は未描写 | 野崎の発信内容を知っていたか |
| ベキ | 乃木の実父/元テント指導者 | 第13話時点でも本編上は死亡扱い | 生存を示す事実は未提示 |
乃木とFは同一人物なのか
Fは乃木と同じ姿を取り、乃木にだけ見える「もう一人の自分」です。堺雅人が乃木とFの両方を演じています。
別人の工作員が乃木に付き添っているわけではなく、Fだけが独立した肉体を持つ場面もありません。一方で、作品内ではFを医学的な病名で断定していません。
普段の乃木が押し込める怒りや警戒心を表に出し、危険を知らせる役割が目立ちます。第11話でも、薫とジャミーンとの再会に気を取られた乃木へ赤い別班饅頭を示しました。
新庄は公安とテントのどちら側なのか
新庄は元公安捜査員であり、ベキの存在まで知るテント最上位モニターです。
第1シーズン終盤にはベキ、バトラカ、ピヨの脱獄を手引きし、第12話ではタイの実業家チョッキーのもとへ身を隠していたことが判明しました。
第13話で別班側に確保され、別班員5人の拉致には直接関与していなかったと分かります。したがって、新庄を今回の拉致事件の首謀者とすることはできません。
ただし、新庄が公安の任務から外れ、テントのモニターとして行動し、海外へ逃亡した事実は残ります。現在は公安にも、解体されたテントにも属しているとは言い切れず、最終的に誰を守ろうとしていたのかは未判明です。
野崎は本当に日本を裏切ったのか
第13話で、野崎が別班5人の情報を流し、拉致に関与したことは確定しました。
一方で、野崎が日本を売ったのか、別の任務で敵側へ潜入しているのかはまだ分かりません。エルサレムで会った人物の正体も、所属する組織も不明です。
第1シーズンでは、裏切ったように見えた乃木がテントへ潜入していました。乃木の行動を暗示したスネイプの看板と、野崎が『ハリー・ポッター』を好む設定を重ねれば、野崎も二重の目的を持つ可能性は考えられます。
ただし、これは第13話終了時点では考察です。野崎の情報流出と拉致への関与を否定する材料にはならず、二重スパイと断定もできません。
ノコルは乃木の本当の弟なのか
ノコルと乃木に血縁関係はありません。
乃木はベキと乃木明美の実子です。ノコルはベキに育てられ、息子として愛された人物です。そのため、2人はベキを父とする兄弟として結ばれています。
第11話ではノコル自身が乃木を「兄さん」と呼んでいます。血のつながりではなく、ベキを失った後に互いを家族として選んだ関係です。
柚木薫は別班なのか
第13話時点で、柚木薫が別班員だと示す事実はありません。
薫の確定した立場はWHIの医師です。ジャミーンと日本で暮らし、海外任務中の乃木とは私的な関係を続けています。
第12話では乃木と薫の通話が陸上自衛隊の特殊作戦群に監視されていましたが、監視の対象や目的は明かされていません。この場面だけで薫を別班員と判断することはできず、薫別班説は考察の範囲です。
ベキは本当に死亡したのか
第13話時点では、ベキは死亡した人物として扱われています。
第1シーズン最終話で乃木に銃撃され、第11話では遺骨がノコルへ渡されました。第13話までに、生存を直接示す場面はありません。
乃木が「皇天親無く惟徳を是輔く」と口にしたことや、遺体の描写を根拠に生存説も語られています。しかし、それだけで生存を確定することはできません。
太田梨歩役はなぜ変更されたのか
太田梨歩は、第1シーズンと第2シーズンで同じ登場人物です。
第1シーズンでは飯沼愛、第2シーズンでは花岡すみれが演じています。キャスト変更の理由は公表されていません。
「太田が別人になった」「偽物が登場した」と判断できる描写もありません。ブルーウォーカーとしての能力や、別班との関係は引き継がれています。
『VIVANT』第2シーズンはどこで見られる?
第2シーズンは、有料配信サービスではU-NEXTが独占見放題配信。TVerとTBS FREEでは、放送後の最新話を期間限定で無料視聴できます。
| 配信先 | 第2シーズンの配信状況 | 視聴できる内容 |
|---|---|---|
| U-NEXT | 各話放送後に順次配信 | 第2シーズン、第1シーズン、『VIVANT別版』、サイドストーリー |
| TVer | 最新話を期間限定配信 | 放送後の見逃し配信、関連番組 |
| TBS FREE | 最新話を期間限定配信 | 放送後の見逃し配信 |
第2シーズンは第11話から始まります。第1シーズンが第1話から第10話までのため、前作から続けて見る場合は、第10話の次に第11話を選びます。
黒須、高田、廣瀬、熊谷、和田が狙われた理由を理解するには、第1シーズン後半のテント潜入作戦が欠かせません。
乃木が仲間を撃った理由、野崎が4人を救出した経緯、黒須が乃木を裏切り者だと思った瞬間まで見返すと、第11話の拉致事件が前作から直結していることが分かります。
U-NEXTでは、第1シーズンと第2シーズンに加え、福澤克雄監督の副音声付きで本編を振り返る『VIVANT別版』も配信されています。
さらに、ドラムの少年時代と野崎に出会うまでを描いた全4話のサイドストーリー『ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―』も独占配信中です。
※U-NEXTへ初めて登録する場合は、31日間無料トライアルの対象です。無料期間中に解約しなかった場合は、無料期間終了後に通常料金で自動更新されます。
『VIVANT』の相関図・登場人物に関するよくある質問
話数、組織、正体、兄弟関係、キャスト変更、配信先など、混同しやすい点を短く整理します。
まとめ
第2シーズンは、乃木を中心に別班・公安・元テント関係者の関係が毎話変わるため、所属、行動、目的、現在地を分けて追うと迷いません。
第13話で押さえておきたいのは、次の8点です。
- 長野利彦は別班の東南アジア方面責任者だった
- 薬物依存と更生施設への入所歴は、別班員であることを隠す偽装だった
- 乃木、長野、ドラムが新庄とチョッキーを確保した
- 新庄とチョッキーは、別班員5人の拉致に直接関与していなかった
- チョッキーは新庄への愛情から彼を匿っていた
- 太田梨歩は、防衛省の非公式な技術業務委託と秘密保全契約で別班へ協力している
- 別班5人の情報を流し、拉致に関与した真犯人は野崎守だった
- アリはバルカへ帰還し、ノコルと再会した
第13話は、疑わしい人物を一人ずつ犯人へ近づける回ではありませんでした。
正体を疑われた長野は同じ別班員。最重要容疑者だった新庄は今回の拉致への直接関与なし。そして最も信頼されていた野崎が、拉致に関与した人物として浮かび上がります。
ただし、野崎の情報流出と拉致への関与が判明したことと、野崎の本当の目的が判明したことは同じではありません。
野崎はなぜ別班5人を売ったのか。エルサレムで会った人物は誰なのか。拉致を実行した部隊はどこに属するのか。黒須たちはどこに監禁されているのか。
第13話「裏切り」が示したのは犯人の名前であり、裏切りの理由ではありません。次に追うべきなのは、野崎の行動の奥にある目的です。
